こんにちは、伊集院です。
当院では産後の骨盤矯正プログラムの中にピラティスを取り入れています。ピラティスは産後のスタイル戻し、産後のマイナートラブル、産後の腰痛にとっても効果的ですので、その理由をまとめてみたいと思います。
1)
骨盤周囲の筋肉(腹筋郡、骨盤底筋郡)が妊娠・出産によって引っ張られてゆるゆる状態になっています。それらの筋肉を引き締め回復させる効果があります。
2)
妊娠中はお腹が大きくなるにつれて横隔膜が下(子宮)から押され胸郭が圧迫され胸郭自体も広がります。そのため肺気量が減少しますので妊娠中は息苦しさが生じます。ピラティスは呼吸機能を回復させ胸郭の位置を戻す効果があります。
3)
妊娠中の運動不足による体力低下を回復させます。またリラックスした呼吸法を使うことにより自律神経の安定につながります。
4)
妊娠中はお腹が大きくなるにつれ反り腰姿勢になります。これは妊娠中の腰痛の原因となります。この反り腰の癖を修整するのにピラティスは効果的です。
5)
出産後は授乳による前かがみ姿勢、だっこにおんぶなどママは全身にとても負担をかけているので、体のあらゆる所へ不調が生じ易いです。産後にピラティスをすることより体幹の筋肉を早く戻してあげることで予防につながります。
6)
産後に尿漏れで悩む方は非常に多くいらっしゃいます。原因は筋肉の弛緩ですから、ピラティスによって筋肉を速く戻すことで早期改善つながります。
7)
帝王切開や会陰切開の傷が原因のものや、授乳により水分が減ってしまうことが原因で便秘になりやすいです。ピラティスを行うことで腹圧が変化するので腸の運動を助けてあげることができます。産後に限らず便秘にはとても効果的です。
まとめ
産後ピラティスはとても良いですが、まずは骨盤矯正により正しい位置に骨盤を戻してから行ったほうが絶対的に効果的です。
それから産後のピラティスは我流では絶対行わないで下さい。我流で行ってしまうとかえって症状を悪くしたり、体型が崩れてしまう可能性があります。
~子どもの幸せはママの笑顔から~
伊集院鍼灸整骨院グループ代表 伊集院博